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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 50

とうとう50話。
長くなりそうです。
真実を探して越えちゃいますね。
では、続きをどうぞ↓
私の手元には、オーダーメイドで作ったタイピンとカフス。

誕生石であるガーネットが嵌められている。

付き合い始めてすぐ、お父さんの元に宝石商が来て私も同席させられた。

いつもなら興味もなく、ただ話を聞いているだけなんだけど、その日は違った。

勧められたのは珍しいグリーンのガーネット。

1月の誕生石である事、司には赤も似合うと思ったけれど、宝石として価値がある物を身につけてほしいと思った。

珍しく私が興味をもったせいか、宝石商も話をどんどん進めていく。

自分でデザインして、出来上がったものを見た時は嬉しくて、早く見せてあげたくて。

でも誕生日プレゼントにしようと思ってたから、ずっと部屋のデスクの引き出しにしまっておいた。

・・・こんなに心がモヤモヤしたままで、私は笑顔で渡せるかな。

下手したら投げつけるんじゃないかって、不安もある。

来月、バレンタインのチョコと合わせて渡そう。

話す事もたくさんあるから。





東京へ行く前日。

週末の休みと、今日早く帰ってきたくて毎日頑張って仕事した。

立川さんは「久々に私も休めます」と厭味ったらしく呟いたけど。

前からうちのパティシエに、甘いものが苦手な司に何を作ればいいか相談していて。

甘さ控えめに生チョコを作ることを計画していた。

早く帰って来た私はエプロンをして、厨房へ。

「始めましょうか、お嬢様」

『はい。お願いします』

私が苦いと感じるくらい、甘くはなくて。

年が明けてからいろんな事が頭の中をぐるぐるしてたけど、作っている間だけは司の笑顔と温かい手を思い出していた。

私が守りたいもの、私の人生に欠かせないもの。

ごめんね、それは類じゃないんだ。

私の本能が、司を求めている。

彼じゃなきゃダメだって、お腹の奥がキュンって疼くのも司だけなの。

今まで好きだと思っていた人は、本当に好きだった。

でも、司に対する好きとは違うんだなって今はわかる。

言葉にできない、愛情の深さ。

だって、好きでどうしようもなくて、感情のコントロールがきかなくて泣きそうになるんだよ。

笑っていたいのに、どうやったら気持ちが伝わるか、嫌われないかって、いっぱいいっぱいになる。

司が私に笑いかけてくれて、触れてくれて、求めてくれる。

それだけで、司を好きになって良かったって安堵に包まれ、甘えて、私の女の部分をさらけ出せた。

考えれば考えるほど会いたいよ。

司…私たち、大丈夫だよね。



「皐月、何してるの?」

『お父さん・・・』

厨房なんて、滅多に覗かないクセに。

なんか、私の行動が監視されてるみたい。

『チョコ作ってたの。後で、お父さんにもあげるね』

「・・・も?他に誰にあげるの?」

『あ、明日東京行くから類にあげるよ』

「本当にそれだけ?」

『・・・司に会ってくる』

「別れ話してくるんだろう?」

『ううん、私たちは絶対に別れない。』

「・・・皐月、それがどういう事かわかってる?」

『どうして、私は好きな人と結婚しちゃいけないの?司の家の方が資産も多いし会社の規模も大きいよ?反対する必要あ
る?ねぇ、お父さん!』

「皐月・・・」

こんな事言いたくなかった。

私は司が大企業の次期経営者だから、なんて思った事は1つもない。

男として魅力があるから。

もし司が普通の会社員でも、好きになってたよ。

私に近寄るお父さん。

絶対泣いてたまるかと、必死に涙をこらえる。

頭をポンポンと撫でられ、抱きしめられた。

「僕は皐月が心配なんだ。それだけはわかってくれる?」

『・・・うん』

それは、十分すぎるほどわかっている。

「類くんとの婚約は考え直す。少し頭冷やすよ。明日は司くんとよく話し合っておいで。これ以上何かあったら、本当に類く
んと結婚させるよ。それだけは忘れないで。」

『何かって?』

「皐月が不安になるような事。大河原の令嬢は、司くんに好意がありそうだし」

お父さんも知ってるんだ。

体を離し、私の顔を覗き込む。

「皐月は笑ってる顔が一番可愛いよ。僕の癒しだ。その笑顔、忘れるんじゃないよ」

『うん、ありがとう。お父さん。』

「今年は何作ってるの?」

『生チョコ。司が甘いもの苦手だから苦めなんだけど』

「僕は甘いものが好きなのに・・・」

『ごめんね。今年は時間ないけど、来年はちゃんとわけるから』

「父親より男か・・・」

『おとうさーん』

私はお父さんの純粋な愛情まで疑っていた。

お父さんの人生の駒になると思っていた。

お父さんの思う人生を歩かせられるんだって。

そんなことなかったね。

司がお父さんにどこまで信用されているかわからないけれど、私が守るから。

明日会いに行くよ。

私の心のモヤモヤが、晴れますように。




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