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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 36

またまたコメントより引用させていただきます。
我がサイトの構成作家にスカウトしたいくらいです。
では、どうぞ↓

「世の中には似てる人が3人いるって言うけれど、ここまで似てると賞賛ものね。」

『・・・あなた、誰?』

「私、英徳学園を卒業してますの。浅井百合子と申します。」

受け取った名刺には、主催企業の秘書課勤務がわかる名刺。

「道明寺さんには高校時代からストーカーのように付きまとっていた恋人がいらして、婚約までされたけど数年前事故で亡
くなった。あなたはその恋人に似てるのよ。身長も、スタイルも、声までそっくり。その、気の強い眼差しも全て。」

『何が、言いたいの?』

グラスを持つ手に力が入る。

「あなた、道明寺さんや花沢さんに好かれているとでもお思いでしょうけれど、とんだ勘違いよ。亡くなった恋人を重ねてい
るだけ。あなた自身なんか見てもいないわ。道明寺さんのパートナーされたからって、思いあがらないでいただける?」

『私は別に、思いあがってなんか・・・』

「守られて当然、好かれて当然って顔してるのよ。あの女と同じ、本当に腹立たしいわ。」

声を荒げることなく、私を睨む。

「忠告してあげただけ、私に感謝してほしいくらいね。勘違いするのは、あの女もあなたも同じ。道明寺さんたちにはもっと
相応しい人がいるのよ。邪魔なのよ、あなた。」

言いたい事を言って、去っていった。

言われた事を理解しようと、考えてはみるけれど。

司は私が亡くなった恋人にそっくりだから、好きだって言ったの?

類は司の恋人が好きだったから、私を好きだと言ったの?

私自身ではなく、そっくりな見た目だけ?

・・・私は、何を信じればいいの?





「道明寺さん」

主催企業の代表に4人で挨拶に行って、その帰りにどこかの社長らしき親父に声を掛けられた。

社会に足を入れている以上、こういう場で無視もできない。

「私、大阪で商売やってます光金(こうがね)と申します。」

名刺を差し出され、仕方なしに自分のも差し出した。

「道明寺さん、逢坂さんのとこのお嬢さんと仲ようされてるみたいやけど、やめた方がええんちゃいますか?」

「なぜ、あなたにそんな事言われないといけないんですか?」

「親戚でもない、素性もわからない子を養子にしたと、逢坂社長頭おかしなったんちゃうかと噂になってます。あの子も、逢
坂社長の資産目当てに取り入って騙してるって聞きましたよ。これからの日本を担う道明寺さんたちが、あんな子に肩入
れしてたらあきませんって。恥かくのも時間の問題です。うちの娘でしたら、英才教育受けて、淑女として道明寺さんの
パートナーを立派に勤めあげますよ。ほら、この子です」

「初めまして、光金由香里と申します。逢坂さんと同じ大学の出身なんですよ」

女がいた事に気付かなかった。

なんなんだよ、この香水の匂い。

バカじゃねぇの。

マジ、くせぇ。

「へぇ。では、皐月の大学での様子を聞かせていただきましょうか」

「彼女、交際していた男性がいたんですけど、小さな飲食店経営されてる御両親の息子さんだったんです。付き合わない
と御両親のお店を潰すって散々脅して、お相手も嫌々だったんでしょうね。婚約寸前で自然消滅。そんなお付き合いを卒
業するまで繰り返されていたみたいです。」

そんな言葉、俺が信じるとでも?

その証拠に、後ろで総二郎やあきらたちが笑いこらえてるじゃねぇか。

「今も会社では男性社員にばかり色目使って、もっぱら男漁りに来てるって有名ですよ」

「どうでもいいですね、そんな話。生憎僕は、女性の噂話は嫌いでして。そんな事しか話せないようなら、2度と僕の前に姿
を見せないでください。光金さん、どこが淑女ですか?人の悪口を平気で言うような奴を、いつから淑女というようになった
んです?」

「そ、それは・・・」

「彼女を侮辱するのは、僕を侮辱するのと同等です。失礼します」

すぐに携帯を取り出し、会場の外で待機している横山にかけた。

「俺だ。大阪の㈱コウガネマーケット、即行潰せ。」

「・・・はい。かしこまりました。」

胸ポケットにしまい、皐月の元へ。

「なんか、様子が変じゃないか?」

あきらが言う通り、さっきまでと違う。

俺たちがいない間、なにがあったんだ?

「皐月」

声を掛けるとビクッと肩を揺らす。

肩に触れようとすれば、さっと身を引いた。

「何があった?」

『私、帰る』

「どうしたんだよ、誰かになんか言われたか?」

『帰る。1人になりたいの』

「待てって、何があったんだよ」

目も合わせようとせず、俺や類から距離を置く。

俺に対して何かあった時、いつも類のとこに逃げるやつが類からも離れようとしている。

「あの部屋そのまま使っていいから。俺は家に帰る。明日の朝、迎えに来るからな。」

鍵を差し出せば、受け取りそのまま出口の方へと歩き始める。

「俺、部屋入るまでついてくわ」

皐月を心配したあきらがそう言って、後ろをついていった。

「何があったんだ?」

「俺が聞きてぇよ」

「牧野を知ってる奴が、会場にいるんじゃないの?」

類の言葉に、俺と総二郎は目を見開いた。

迂闊だった。

英徳出身の奴がいても当たり前の世界。

牧野を知っていて、皐月の姿を見れば俺が死んだ恋人を重ねてるって思うわけか。

それを誰かが皐月に言えば、何も知らない皐月が勘違い・・・

「誰だよっ」

「知らないよ。こんなに人が多いんだもん。俺まで勘違いされて、ムカつく。皐月いないから帰る」

あきらから話を聞けるまで、俺は帰らない。



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