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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 31

今回は皐月→司→皐月と視点がコロコロ変わります。
少し読みづらいかもしれませんが、続きをどうぞ↓
聞き覚えのある着信音が聞こえてくる。

少し遠くて、籠っていて・・・

あ、私の携帯が鳴ってるんだ。

布団の中が温かくて、今すごい心地良いんだけどなぁ。

目を開けた私の前に広がるのは白いTシャツ、首から顎にかけてのライン。

そのまま顔を上げていき、司の姿を確認した。

付き合ってもいない男と一緒に寝るとか!

好きでもそういう事はダメでしょ!

って思っても、私自身司の背中に腕を回して抱きついちゃってるし。

結構寝たの早かったのに、トイレにも起きずに朝までぐっすり寝ちゃってるし。

電話が鳴りやんで、目が覚めてしまえばトイレに行きたくなってきた。

私の体に巻きつく腕を、剥がそうとすればするほど力が入る。

『起きてるでしょ』

「チッ、バレたか」

『トイレ行きたいの。離して』

「イヤだ。」

『漏れる!離せ!』

司の腕の中でどうにか抜け出せないかともがいてみるも、力の差が歴然でびくともしない。

「仕方ねぇな。戻ってこいよ」

ベッドから降りた私は、指で簡単に髪の毛を直してトイレに向かった。

ベッドに戻る前に、携帯を確認する。

類さんからの着信があった。

どうしたんだろう、こんな朝早くに。

『ちょっと電話掛けるね』

「誰だよ」

『類さん』

そう言って、電話をかけながら窓際に移動した。

「はい」

『ごめんね、さっき電話くれてたみたいで。どうしたの?』





『・・・うん・・・今?ごめんね、東京にいるんだ。・・・・・・そうなんだ。今日は無理かな。・・・・・・うん、ごめんね、せっかく誘ってくれたのに。・・・・・・うん、帰るのは夜かな。明日も仕事だし、そんなに遅くはならないよ。・・・・・・あ、お父さんがね、』

終わりそうにない電話。

皐月の親父さんが、類に会いたがっているだと?

聞き捨てならないな。

放置されているようで、気にくわない。

皐月は今、俺といるんだ。

一緒にいる男をないがしろにして、他の男と電話するなんざ、いい度胸じゃねぇか。

足音を立てないようにして皐月に近づき、後ろから抱きしめた。

『ひゃ!』

色気のない声に、笑いそうになるのを我慢する。

頭頂部にキスを落とし、電話を当てている耳の後ろを鼻の先で掠めていく。

髪の毛を寄せ、直接触れれば真っ赤になっていくのがわかる。

このもどかしいタッチに、お前が感じるのを知ってるんだよ。

お前と過ごした時間が何年前でも、俺は忘れない。

『そ、そういう事だから!じゃあね!』

慌てるように電話を切って、振り返った。

『ちょっと!電話してる最中に何する・・・』

・・・今の俺らに、勢い以上に何が必要だと言うのだろう。

いいや、俺は俺だ。

いろんな事をぐちゃぐちゃ考える癖のある皐月には、勢いがないと俺と向き合わないだろう。

遠距離は嫌だ?

不安になりたくない?

はいそうですかと指咥えて待っていられるほどお人好しでもねぇんだよ。

重ねた唇は、寝起きのせいもあって少しかさついている。

それが俺らのリアル。

素のままでいいんだ。




顔が近づいてきて、キスされるってわからないわけじゃない。

あぁ、リップ塗りたかったな、とか、歯磨きしたかったな、とか受け入れる事を前提に考えてた。

・・・まだ自分の気持ちを言ってない。

恋人になったわけじゃない。

なのに、司のタッチは私に心地良さと残し、官能のスイッチを入れる。

触れるか触れないかの微妙なニュアンスで、類さんと電話しているのに危うく変な声が出るかと思った。

振り向いて、キスされて。

昨日認めたばかりなんだよ?

あんたと同じくらい私も司が好きだって。

展開が早過ぎるよ。

私の心が追いついていかないよ。

『・・・風邪移る』

離れた司に文句の一つも言わないと気が済まない。

「お前が熱出したら俺が看病しに行ってやるよ。風呂も着替えも心配するな」

『~~変態っ!!』

「その変態を、お前は好きなんだろう?」

ニヤニヤした顔をわざと近づけてくる。

『好きじゃ・・・ない、もん』

「全然説得力ねぇよ(笑)」

優しく、私が密着するようにフワッと抱きしめる。

私の腕も、背中に回すように置かれた。

「俺はこんなにお前が好きなんだ。早くお前も俺を好きだと言え」

『・・・なんで命令されないといけないのよ』

「じゃなきゃ言わなさそうだしな」

う・・・

図星を突かれて言葉に困る。

「遠距離がどうとか考えんじゃねぇ。そんなもんなるようになるんだよ。お互いが好きなら、それでいいじゃねぇか。ごちゃご
ちゃ考えるのはやめろ」

確かにそうかもしれない。

好きなんだからそれでいいじゃない。

この半年、私は司の事を考える時間がたくさんあった。

類さんと会っていても、司の事を考えていたりする時もあったくらいに。

司の胸を押して、顔を見る。

少しだけ生えている無精ひげをなぞった。

その手を頬に、両手で顔を挟むようにして。

『好き。私、司が思っている以上に、好きみたい』

「皐月」

再び抱きしめられる。

私たちの距離は、司の風邪によって一気に縮まった。



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