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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 27

過去記事にたくさんの拍手、ありがとうございます。
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では、続きをどうぞ↓
空がどんどん暗闇に包まれていく。

どれくらいそうしていたんだろう。

カーテンを引いて振り返れば、起きた司がベッドヘッドにもたれかかっていた。

『起きてたの?』

「今さっきな」

『声掛けてくれればよかったのに』

「なんか考え事でもしてるみたいだったしな」

『うん、ちょっとね。熱、下がってそうだね。計ってみて』

体温計を渡すと、脇に挟んで計り始めた。

「皐月、飯は?」

『お昼はね、ここでご馳走になったよ。サンドイッチとスープ。すごく美味しかった!』

「客にそんなもん食わすなんて」

『私がそれでいいって言ったの。』

その時、体温計がなった。

『37度3分。だいぶ下がったね。顔色も良くなったし』

「皐月の看病のおかげだな」

『フフ。何か欲しいものある?水飲む?』

「あぁ。」

司の側で、こうしてお世話するの楽しいかも。

「風呂入りてぇな。」

『お湯溜めて、出てすぐ布団に入れば大丈夫だよ。用意してもらう?』

「自分で言うよ」

内線で電話をかけた司。

すぐにメイドさんがやってきて、バスルームの準備をしていった。

「看病の一環だ。背中流してくれよ」

『バカじゃないの?早く入ってきなさいよ!』

「ちぇっ。すぐ出てくるから、待ってろよ」

『はいはい』

メイドさんが再び来て、ベッドのシーツを交換していく。

「夕食はこちらにお持ちしますか?」

『はい。お願いします』

「逢坂様の分も御用意させていただいていますので、一緒にお持ちしますね」

『ありがとうございます。』

交換したシーツを持って、2人のメイドさんは部屋を出ていった。



「フ~」

バスローブ姿の司がバスルームから出てきた。

『ちょっと、すぐパジャマ着ないと湯冷めしちゃうよ?』

「わかってる。着替えなんて持って風呂入んねぇから忘れたんだよ」

『っていうか・・・』

「あぁ?」

『髪、濡れたらストレートになるんだね』

「産まれた時から頑固な癖っ毛なんだよ」

『そうなんだ。』

クローゼットの中から司の声が聞こえる。

出てきた司は、長袖のTシャツにスウェット。

モデル並みにスタイルのいい司は、何を着ても似合っちゃうって事か。

『髪乾かさないと。』

「ドライヤーは洗面所」

『行こう。やってあげる』

先を歩く司についていき、椅子に座らせてドライヤーを当てていった。

水分が飛んで、シュルシュルといつものクルクルに戻っていく。

『面白いね!私真っ直ぐだから、癖っ毛羨ましいなぁ』

男の人からシャンプーの香りがするって新鮮かも。

いつものコロンの香りがあまりしなくて、司自身の香り。

そう言えば、誰かが言っていた。

相手の体臭が好きだと、遺伝子レベルで相性がいいんだって。

こんなに好きなんだ。

目をつぶって腕を組んで、私が乾かすのを待っている司。

ドライヤーのスイッチを切って置いた後、後ろから抱きついた。

「どうした?」

優しい声で、私の腕を撫でる。

さっきまでうだうだ考えてた。

司が好きって言ってくれたから。

私だって、もう溢れるくらい好きなんだよ。

『ご飯食べて、またベッド入らないと』

腕を解きながら、鏡に映る司に言った。

「皐月」

離そうとした腕を掴まれ、振り返った司に抱きしめられる。

まだ少し微熱が残っている司の体は、お風呂に入ったばかりという事もあって温かい。

「俺が言った事忘れんなよ。お前を困らせたいわけじゃねぇ。ただ俺は、そういうつもりで皐月といるんだって事。好きなの
も、抱きしめたいのも、キスしたいのも皐月だけだ。」

『わかってる。だから、苦しいんだよ・・・』

「苦しい?」

『ごめん、新幹線の時間あるから帰るね』

「待てよ。乗らなくていい。泊まってもいいし、帰らなきゃならねぇんならヘリで送ってやる。」

司が出たばかりだからか、少しの蒸気で汗がしっとりと浮かんでくる。

椅子に座ったままの司が、立っている私を抱きしめるのは疲れないだろうか。

「まだ側にいてくれよ。俺にはお前しかいないんだ」

司の切ない声は、逃げて帰ろうとした私の足を引きとめるには十分に効果があった。




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