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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 26

今日も更新が遅くなってすいません!
では、続きをどうぞ↓
「あ!ま・・・逢坂様、私がお持ちします!」

廊下の先を歩いていたメイドさんが、私の姿を見つけると走り寄って来た。

『ありがとうございます。司、あんまり食欲なかったみたいなんです。夕食も、喉ごしの良いもの用意してもらっていい
ですか?』

「はい、かしこまりました。逢坂様はご昼食は召しあがられましたか?」


『あ、そう言えばまだだった』

「でしたら御用意させていただきます。ダイニングにご案内します。」

『軽食でいいので、テラスとかでもいいですか?』

「はい。一番眺めの良いテラスにご案内します」

メイドさんについて案内されたテラス。

「ただいま食事をお持ちしますので、お待ちください」

天気も良くて、温かい日差しに少し眠くなる。

ウトウトしかかった時に、人の足音で目が覚めた。

「逢坂様、お待たせいたしました。」

『・・・はい。ありがとうございます』

テーブルに並ぶサンドイッチとスープ。

『わぁ、美味しそう!いただきます!』

元々嫌いなものなんてないけれど。

まるで私の好みを知っているかのような味付け。

初めて来るはずなのに、そうじゃないような気がするのはなんでだろう。

メイドさんたちの視線も優しくて。

お客さんに粗相のないように、っていうのはわかるんだけど。

何度も来た事があって、私がここにいるのが当たり前のような雰囲気。

さっきの司の告白も思い出しちゃって、戸惑いを隠せなくなってきた。

もうすぐ食べ終わりそうな時、さっき玄関で会ったお婆ちゃんみたいなメイドさんが来た。

「食後に紅茶をどうぞ」

『はい。いただきます』

「坊ちゃんの風邪が移らないように、たくさん栄養取ってくださいな」

『サンドイッチもスープもとても美味しかったです。あの・・・私ここに来た事ありますか?』

「どうしてそんな事思われるんです?」

『ここで食事をした事があるんじゃないかなって思ったんです。でも、高校生の時なのでそんなのあり得ないですよね』

「私の口からは申し上げられません。1つだけ私から言えるのは、坊ちゃんはあなたをとても大切に思っていらっしゃ
る。坊ちゃんの人生には、あなた以外の女性の影がない。それだけは、確かなことだよ」

『・・・はい。』

なんでだろう。

この人の言う事は、信じようって思えるんだ。

「時間があるなら、夕食も坊ちゃんのお世話を任せていいかい?」

『それは大丈夫です。最終の新幹線に乗る事が出来れば。』

「じゃあお願いするよ。それまで、坊ちゃんの側にいておやり」

『はい。ご馳走様でした』

「何かあったらベッドの横にある内線電話で知らせてください。定期的に洗面器の交換に伺いますので」

再び案内されて、私は司の部屋に戻った。

バッグの中に入っていた文庫本を読みながら、時々汗を拭いたりタオルを絞りなおしたり。

司は小さい頃から、自分の世話をしてくれたのはお姉さんか使用人だったって言っていた。

その役目を私が担ってもいいのだろうか。

彼女になる事に、拭いきれない不安が付きまとう。

司の事になると、どうしてこんなに臆病になってしまうのだろう。

こんな自分嫌なのに、なかなか変える事が出来ないんだ。

茜色に染まる空を見上げて、これからの自分を考えた。




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