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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 17

『冷めないうちに食べましょう。いただきます』

俺が唖然としているうちに、両手を合わせ食べ始めた。

『美味しい~』

さっきまでの雰囲気はどこにいったのか。

満面の笑みで食べている。

「いただきます」

牧野と付き合うようになってついた習慣。

簡単には忘れられないようだ。

ビーフシチューを口に入れる。

口に入れるとホロホロっと溶けるようになくなる肉。

相当な時間煮込まれているのがわかるデミグラスソース。

「うまい・・・」

『でしょ?あ、』

「別に、取り繕わなくてもいいですよ?」

『・・・意地悪』

2人で笑い合った。

『友達からでいいんじゃないですか?』

「友達ねぇ・・・」

『随分と不満そうですね』

「あなたが別の方と結婚されては困るんです」

『そこまで私に執着する理由がわかりません。どうしてですか?』

「今はまだ。そのうちお話します。」

『そう、ですか。どちらにせよ、私は遠距離恋愛はできません。もし私の気が変って、あなたとお付き合いしてもいいと
思えたとしても、来年の4月に横浜に転属になってからですね。』

「はぁ?」

『私よりお忙しいあなたと、どうやってお付き合いするというんですか。海外出張も多いでしょう?関西の方へ来られる
のにも限度がある。私だって、そこまで暇でもございません。』

食べながら、俺に辛辣な言葉を浴びせる。

取り繕うな、お互いに言ったけれど口調は変わらず。

まだ壁が取りきれていない証拠か。

こんな小さい店で、不覚にも美味いと思う飯を食いながら、俺は彼女からの言葉に我慢し続けた。

この俺が!

彼女相手だから我慢してやってるんだ。

俺がどんなに我慢してでも、絶対に手に入れなければいけない。

記憶を戻した牧野が、後悔しないように。

俺が、後悔しないように。

皐月は何も知らないんだ。

だったら俺が何とかするしかないだろう。

1つ気になったのは、遠距離恋愛が出来ないというところ。

本能で、俺との遠距離恋愛がトラウマになってるんだろうな。

それだけは申し訳ないとも思う。

ずっと寂しい思いをさせていて、将来の為だとわかっていても、牧野だって辛かったよな。

本当は誰よりも寂しがり屋なんだって、今ならわかる。

俺が空を見上げて牧野を想う時間があったように。

牧野にだってそういう時間があったかもしれない。

・・・あったよな?

俺の自己満足じゃねぇよな?

なかったらぶっ飛ばすぞ。

聞いたって強がって言わねぇだろうから、そうしといてやるよ。

つまり!

牧野つくしであろうと、逢坂皐月であろうと、俺と結婚するんだよ。

その為にはなんだってしてやる。

横浜に引っ越してくるまで、友達やってやろうじゃねぇか。

誰よりも近い存在になって、俺がいなきゃダメだって思わせてやる。

プライドだけは高くなりやがって。

そのくせ中身は牧野の部分が多くて、俺を惑わせる。

俺を悩ませるのは、長い人生の中でこいつだけだ。




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