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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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空を見上げた時 6

神戸の病院に着いて、担当の先生と話をして通院でいいと許可をもらった。

お父さんが無理矢理言い聞かせた部分もあるけど。

ビックリするような大きな家。

何人もいるメイドさんに執事。

あたしの為に用意された部屋は広すぎていたたまれない。

センスのいい調度品。

どこのブランドかなんてわかんないけど、見たことあるような、ないような。

自分がお嬢様だった、なんてかけらも思ったことないのに。

どうしてだろう。

驚く事はあっても、生活できそうな感じがする。

不思議な感覚に包まれて、あたしは車いすで部屋を探索した。





怪我が治ると、検査の結果からあたしは18歳相当だろうというので大学に通う事に。

なぜか勉強はできた。

きっと、あたしは真面目だったのかもしれない。

家庭教師の先生が用意した学力を測るプリントは簡単に解けた。

自分の事、出逢った人の事全て忘れているのに、学んできた事は忘れていなかった。

それは他の習い事も同じで、茶道も華道も英会話も、全くの初心者ではないと言われた。

『あたし、本当はお嬢様だったのかな?』

なんてふと考えてみるけど。

『そんなわけないよね。だって、どんなブランドよりユ○クロの服が一番着やすいし』

という結果に行きついてしまう。



あたしは昼でも夜でも空を見上げた。

癖みたいで、気がつけば1時間以上見ている事もある。

嫌な事があって無心になりたい時も、嬉しい事があってウキウキしてる時も、誰かに報告しているような、そんな感じが
していた。

片想いでもしてたのかな。

あたしに彼氏がいたなんて思えないし。

どんな人に恋していたんだろう。

きっと、素敵な人なんだろうなぁ。

想いを馳せていた人を想像して、またそんな恋ができたらいいなと思った。





「まだ見つからない?何やってんだ、お前ら!」

報告に来たSPに、デスクを拳で叩き怒鳴りつけた。

「事故現場から何で消えたんだよ!誰も見てないって言うのか?そんなわけねぇだろ!」

「し、しかし、目撃情報が一切ありません。繁華街でもないので、周囲の店が閉まれば人通りもほとんどないような場所
です。警察や消防の到着と共に現場が騒然としてしまって、野次馬が集まってきた頃にはすでにいなくなった後かと思わ
れます。」

「くそっ」

こみ上げるイライラを、どう処理したらいいものか。

目の前にいるSPを殴れば、それを知った牧野に怒られるだろうし。

でも、こっちで何してるかなんてわかんねぇか。

いやいや、そんな事考えてる場合じゃねぇ。

あいつと生きていく為に、俺はNYに来たんだ。

少しづつ積み上げてきた土台を、自分で壊すわけにはいかねぇ。

「引き続き探せ。どんな些細なことでもいい。牧野の事がわかったら報告しろ。」

「はい。かしこまりました」

もう事故から2か月だ。

何だか嫌な胸騒ぎがする。

どんな姿でもいい。

牧野の命だけは、失いたくない。





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