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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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時を超えて 36

ロビーで3人を見送り、今日はメープルに泊まろうと言う司に従いエレベーターに乗った。

いつ来ても慣れないスイートに、体調の悪さも交って立ちくらみがした。

それに気付いた司が、あたしを横抱きにしてベッドルームへと運ぶ。

「無理するなって言っただろ?」

頬を撫でる手が温かくて、自分の手を重ねた。

『あたし弱ってるのかな。甘えたい気分』

強がりも今は言えなくて。

恥じらいも、どこかに捨ててきてしまったみたいだ。

ただこの大きく包み込むような手に縋りたい。

妊娠は病気じゃない。

だけど、今のあたしは体の不調もあってか司の傍を離れたくはなかった。

「着替えさせてやる。シャワーは明日の朝でいい。」

仕事帰りだったからスーツのまま。

ジャケット、スカート、ブラウス、パンスト、さすがに恥ずかしかったけど、抵抗する気力もなかった。

メープルのロゴが入ったシルクのパジャマを着せられ、布団を掛けられた。

「シャワーしてくる。いい子にしてろよ?」

まるで子供をあやすように、あたしの額にキスを落としてバスルームに消えて行った。


濡れてストレートになった髪。

普段とは違う姿に、いつ見てもドキッとさせられる。

ストレートパーマが効かないこの癖っ毛は、お腹の子に遺伝するのかな。

まだ膨らむはずがないお腹を撫でながら、そんな事を考えた。

男の子でも、女の子でも、元気で生まれてきてくれたらそれだけでいい。

あたしたちは、もういらないよって言われるくらいの愛情を注いであげる。

あたしの隣に潜り込んできたあなたのパパも、まだ妊娠が分かったばかりだというのにこんなに心配性なんだから。

「名前は俺が決める。男でも女でも最高の名前をな。」

仰向けに横になるあたしのお腹を撫でながら、数か月先の事を考えている。

「明日靴買いに行くか。いや、持って来させればいいな。お前ヒール高い靴で偶に転んでるだろ?最近は慣れたようだけど、やっぱり妊娠中はダメだな。お腹が大きくなってきたら今の服も着れないのか。」

あたしより、あたしの事を心配してる。

服だって靴だって、短期間しか使わないんだから少しでいい。

でも今は、優しく話しかけてくる声や、お腹をさする温かい手に心まで満たされて。

そういえば今日、プロポーズされたんだった。

いろんな事があって、もう考えるのも嫌になって。

横を向き、司の背中に腕を回して抱きつきながら瞼を閉じた。



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