片手を挙げ、「「よっ」」と軽く挨拶。
司「お前らヒマなんだな」
総「はぁ?」
あ「たまたまこっち来る用事が重なったんだよ。」
総「そうそう。俺らも忙しいの。次世代を担うジュニアよ?」
司「その割にはCAナンパしてたらしいな?」
あ「人聞きが悪い。俺らはされた方だ。類も名刺貰ってただろう?」
類「捨てた。いらないよ、あんなもん」
相変わらずの類に、人目もはばからず笑い声が溢れる。
司「そうだ、お前らにも報告。結婚するよ。」
総「おっ、やっと決まったか、おめでとう」
あ「おめでとう」
『ありがとう』
礼を述べて微笑むものの、つくしの顔色は戻っていなかった。
司「つくし、具合悪かったら言えよ?部屋行っててもいいし。」
『うん、大丈夫。せっかく来てくれたんだから、食べれるものだけ食べるよ』
あ「牧野、具合悪いのか?」
俯き顔を赤くしたつくし。
司「あー、ガキ出来たんだわ。」
「「はぁ?」」
あのプロポーズの後、つくしは妊娠検査薬で陽性だったと教えてくれた。
珍しく自ら俺に抱きつき、『あんたの側で、あんたの子供産めるの嬉しい』と言った。
俺が離すとでも思ったのか?
バカだな。
俺たちの過去に何があろうと。
いや、俺にか。
生涯愛していくのはつくしだけ。
そして、俺たちに授かる子供たち。
「大切に育てて行こうな。無理するなよ?仕事も水嶋に任せればいい。」
『無理しない程度に仕事はする。一緒にいない方が・・・イヤ』
可愛い事を言うつくしを更に抱きしめ、喜びを分かち合った。
司「何だよ、めでたい事だろ?」
総「そうだけどよ、ビックリするだろうが」
あ「おふくろさん、大丈夫なのか?」
司「あぁ、まぁ順番が逆だろうって言われたけど、すぐに挙式と披露宴の準備を始めましょうって張り切ってやがった。」
類「牧野、本当に司でいいの?まだ間に合うよ?」
『自分で決めたから。赤ちゃん、出来て嬉しいし』
類「そう。じゃあ産まれる時は呼んでね。立ち合うから」
司「はぁ?それは俺の役目だろうが!」
総「司、うるさいって。」
司「類の野郎がわけのわかんねぇ事言うからだろ?」
あ「まぁまぁ。牧野、体大事にしなよ?妊婦にいいハーブティ今度持ってくるよ」
『うん、ありがとう』
笑ってるつくしを見れば、怒りも治まる。
体調の悪さから食欲もなく、感情任せに怒る事もない。
そんなつくしが気がかりで、手を伸ばし頬を撫でたり腰をさする事をやめられなかった。
今日は更新が遅くなり申し訳ありません。
最近午前中の時間が取れなくなってきてるので、明日から午後12時の予約投稿にします。
お昼休みのお共にどうぞ。
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