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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 13

うぅ・・・

建物にさえ威圧感を感じる。

道明寺ホールディングス㈱日本支社ビル。

啓太の秘書になったあたしは、この1週間で今まで第一秘書をやってくれてた佐伯さんに仕事内容を叩きこまれ、やっと秘書として形になってきたところ。

今日はこっちで会議があるために出向いてきた。

ここには、道明寺のお母さんに啖呵を切ったり、道明寺家とは一切関わらないと約束しに来たりと、本当に嫌な思い出ばかり。

背中に嫌な汗をかきながら、会議室に向かうためにエレベーターに乗った。

会議室の中には道明寺以外揃っていた。

もちろん、高野から来た社員も含めて。

啓太が座り、程なくして道明寺が現れた。

壁際の秘書用の椅子に座るあたしを見て何か言いたそうな顔をしていたけど、すぐに仕事用の顔になった。

道明寺も啓太も手元の資料を見ながら、真剣に話を聞き、少しでも疑問に思えば質問する。

お互いの社員でも関係なし。

答えられない人はプロジェクトから外される。

酷いかもしれないが、成功させるには仕方ない事。

使えない奴はいらない、時間の無駄。

啓太の言葉を思い出した。

聞いた時は信じられなかったけど、上に立つには必要な事なのかもしれない。

一時間程度で会議は終わった。

『あたしは相手方とスケジュールの確認があるので、先に帰ってください。これ、移動中に目を通して、戻ったらサインお願いします。』

啓太に書類を渡す。

「つくし、待ってようか?」

『戻ったらすぐに○○建設の方と会議です。もうそろそろ着く頃なので帰らなければ間に合いませんよ?』

「佐伯みたいだ・・・」

『佐伯さんが次の会議つきますから。・・・戻ったらお弁当食べよ、ね?』

昼の会食がなければ、あたしが作ったお弁当を一緒に食べている。

「わかった。じゃ、先に帰るよ。」

『はい、お疲れ様でした。』

エレベーターホールで啓太を見送り、あたしは最上階へと向かった。

コンコン

ノックして入ったのは秘書室。

『西田さん、遅くなってすいません』

「いいえ、大丈夫ですよ。こちらへどうぞ。」

パーテーションで仕切られた応接セットに座った。

「専務の予定ですが…」

15分程度の打ち合わせも終わった。

道明寺の予定が詰まりすぎてて、うちとの会議を入れるのも大変だった。

「あなたとこうして仕事の話をしているのが不思議ですね。」

『あたしもです。西田さんは道明寺と一緒に帰国したんですか?』

「はい。楓会長から司様に就くよう命じられました。」

『そうだったんですか。』

「高野さん、高野と道明寺は長い付き合いです。坊ちゃんとお会いするのは辛くありませんか?」

周りに聞こえないような小さな声で言われた。

その質問にちょっとだけドキッとする。

『辛くないと言えばウソになります。嫌いになって別れたわけではありませんから。だけど、あたしには啓太という帰る場所があります。だから大丈夫です。』

「いらぬ心配失礼しました。」

『いいえ、気にしないでください。』

「楓会長は、あなたが高野常務の奥様だと聞いて少しだけ動揺されていましたよ。」

『えぇ?』

「あなたは優秀な人材です。もしあのまま大学に通われていれば、坊ちゃん関係なく道明寺ホールディングスに迎え入れていたはずです。楓会長はあなたを認めていらっしゃいましたから」

そうだったんだ。

道明寺があたしの学費を先払いしたことに何も言わなかったし、バイトがない時間には道明寺家に行って、英会話やフランス語、マナーやダンス、ピアノ等ありとあらゆる習い事をしていた。

それはすべて、道明寺のお母さんの指示だった。

すべてを投げ出したあたしは、道明寺家に合わせる顔がない。

嫌われても仕方がない存在。

認めてもらっていた、という事実。

例え道明寺の婚約者としてではなく、牧野つくし個人だとしても。

当時のあたしが聞いていたらもっと頑張れたかもしれない。

今になってみれば後悔しか残らない、聞かない方が良かった事実。

「今のは独り言です。お忘れください。」

『はい。ではそろそろ失礼します。』

秘書室を出ようとすると、電話がかかってきた。

西田さんのデスクの内線らしい。

「・・・はい・・・ですが・・・はい、かしこまりました。」

受話器を置いた西田さんはあたしの方を向いた。

「坊ちゃんがお呼びです。」

『え?あたしを?』

「昼の会食まで30分程度ですので」

・・・・・・・・・

『はい、行ってきます』

無言という事は行けって事でしょう?

西田さん何考えてるかわかんないから怖いよぉ。

それに昔お世話になってるから文句も言えない。

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