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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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時を超えて 18

NYに帰ってきた。

まだNYの街はあのバーの摘発で騒がれている。

それもそうだ。

行方不明だった子たちがあそこで男に買われていたのだから。

司もその一人だった。

なんて忌々しい過去。

もうあたしだけと言ってくれた言葉を信じてみようと思う。

生気の戻った司の顔。

あたしが好きだったすべすべの肌に戻り、落ちた筋肉も戻り、どこか虚ろだった視線もはっきりと前だけを見るようになった。

楓「あなたには負けたわ。・・・司との結婚、考えていただけるかしら?」

社長への報告に執務室に訪れたあたし。

記憶も戻ったんだからちゃんと将来の事も考えなくてはいけないんだ。

楓「司から、あなたのマンションを引き払ってほしいと言われています。一部屋で十分だと。」

『それは…はい、あたしも今日お願いしようと思っていました。』

楓「そう。では司の部屋に荷物を運ばせるわ。」

『ありがとうございます』

ふと、社長は顔を崩した。

経営者の顔ではなく、母親の顔だ。

ほんの数ヶ月前、あたしの元に来た時と同じ顔。

楓「今回の事、あなたには感謝するわ。」

『いえ、あたしは何もしてません。むしろ階段から落ちたくらいですから・・・』

恥ずかしくなり、少し俯いた。

楓「忘れたのかしら?私の所へお金を貸してほしいと言いに来た事を、司を助けたいと言った事を」

『あれは・・・』

楓「あなたが機転を利かせたお陰で、司は以前と変わらずここにいられるのです。もし、無実でも逮捕されていれば、今の役職ではいられないわ。元々司を否定的な目で見てる人たちが黙ってはいないでしょうからね。」

『相当、苦労したんですね』

楓「誰にも文句を言わせない程の努力はしていたわ。私はそれをずっと見てきたから。これからは、あなたが見守って、支えていただけるかしら?なんだったら、業務命令にでもしましょうか」

『いえ!あたしは・・・ちゃんと自分の意思で、隣に立ちたいと思っています。』

楓「それでこそ、牧野つくしね。これからも、司の事よろしく頼むわよ。」

『はい。では、失礼します。』

一礼をして、社長室を後にした。

司に対しての愛情がひしひしと伝わってきて、あたしは頬が緩むのを隠せなかった。

プライドを捨てて、あたしに頭を下げた司のお母さん。

あの時は、社長じゃなくあたしのママと同じ母親の顔だった。

その顔を知らない司。

いつか、あんたが父親になった時にでも教えてあげる。

今はまだ、その愛情に気付けないと思うから。



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