FC2ブログ

It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

11<< 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 >>01

時を超えて 16

まるで映画のワンシーンのようで、体が痛い。

司を下敷きにして、床にたどり着く。

「いってぇ。バカかお前は」

『ごめん!大丈夫?怪我してない?』

「こんなもんで怪我なんかするか。っとにお前とは階段と縁があるみたいだな」

『ん?』

司の胸に手をつき、顔を見る。

『階段…?あ、え、嘘?思い出したの?』

「あぁ。全部思い出した。ここはお前に初めて出逢った場所だ。忘れたくても忘れられねぇな」

嬉しくて、涙が次から次へと溢れてくる。

こんな簡単に思い出すなら、早く落ちればよかった。

そんな事が頭をよぎっては打ち消す。

司の胸に顔をうずめ、グスグスと泣いた。

司は体を起こし、あたしを膝の上に乗せて背中をよしよしと撫でてくれる。

「心配掛けたな。お前が俺を諦めないでくれて、ホントに良かった。」

『うん、うん・・・』

頷くしか出来ないあたしに、司はあたしの顔のいたるところにチュ、チュっとキスしてくる。

『ここ、学校・・・』

「休みなんだから誰も来やしねぇよ」

『それでも、』

「じゃあ早く滋の別荘行こうぜ。一緒に風呂入って、朝まで…な?」

こくりと頷くと、満足そうに笑ってあたしを立たせてくれた。

記憶のあるなしはこんなに違うのかと思った。

記憶を失くした司もあたしを離さなかったけど、それでも冷たい部分はあったし、こんなにイチャイチャするわけでもなかった。

記憶を取り戻した途端、甘い雰囲気に持って行かれる。

あたしの手を腰に回させ、肩を組み体はぴったりとくっついている。

歩きにくいったら!

肩に置かれた手は、時々髪を掬い耳を撫でる。

艶を含んだ瞳で見つめられ、指先がいつもの情事を思い出させるような動きをする。

自分でも顔が赤くなるのがわかった。

お腹の奥がキュンとするのも、腰に回した手に力が入るのも、全部司のせいだ!

開けてもらった職員玄関から車までのほんの数十メートル。

司によって開発された体は、司があたしに与える全てに反応してしまう。

今までこんなことなかったのに。

あたしはふと、水嶋さんの言葉を思い出した。

「専務の行為はすごいらしいです」

他の人を知らないから比べようがないけれど。

圧迫感で腰が引けてしまうくらい、あたしの中は司で一杯になる。

大きい・・・のかな?

司はあたしの中が狭いと散々言うけれど。

気持ち良さそうな顔してるじゃん。

あの切なく歪む顔が好き。

今こんな顔をさせているのは自分なんだって、余裕なんかないけどそう思える。

毎回意識を飛ばしているのも嘘ではない。

あたしは1度達したらボーっとしていたいのに、続け様に2回、3回と求められ。

司が気の済む頃には半ば意識を飛ばしている。

シャワーしたいのに体は言う事聞かなくて、そのまま寝ちゃう事もよくある。

でも、朝起きたら体がさっぱりしていて、司があたしを抱えてシャワーしてくれてるんだって、使ったバスタオルでわかるんだ。

運転手が待ち構えていた車に乗り、滋さんの別荘に向かった。

さっきまで考えていた事を頭から振り切る。

『頭、大丈夫?打ってない?』

「どこも打ってねぇよ。」

あたしをピッタリと隣に座らせ、肩を寄せている。

さっきと全然雰囲気が違う司に、運転手も戸惑い気味。

あたしも戸惑っているけれど。

近づいてくる顔を必死でよける。

『し、滋さんの別荘着いてからでもいいでしょ?』

「別に誰も見てねぇよ」

『いや、運転手がいるでしょうが』

「チッ、着いたら覚悟しとけよ」

昨日よく眠ったはずなのに、司が記憶を戻した安心感からかそのまま頭を預け眠ってしまった。

「着いたぞ、起きろ」

『ん・・・起きる』

まだ少しボーっとした頭で車を降りた。

運転手に明日の迎えの時間を言って、車を帰す。

ここにはあたしたちと滋さんちの使用人の人が少しいるくらいのはず。

だけど・・・

何だか嫌な予感がする。

引き戸から玄関に入り、見えるのは靴5足。

ピカピカに磨かれた革靴と、ハイヒール。

『「はぁ」』

お互い同時にため息が出た。

「あいつら追い返す」

『まぁまぁ。とりあえず、記憶戻った事教えてあげないと』

案内された広間。

まだ夕方なのに飲み始めてる5人。

滋「ごめんね、うちの別荘来るって言ったら来るって言いだしちゃって」

全然悪いと思ってなさそうに滋さんが言った。

類「俺と大河原はいた方が良いんじゃない?その記憶の再現なら」

『あぁ・・・それなんだけど』

司「その必要はなくなった。」

滋「何で?」

司「全部、思い出した。」

総「マジ?」

司「マジ」

あ「この2日間何があったんだよ」

司「さっき英徳でつくしと階段落ちた。その時だな。」

総「階段落ちるって・・・」

あ「すげぇ思い出し方だな」

類「なーんだ、つくしと結婚できないのかぁ。」

『ごめん、ね・・・?でいいの?』

司「は?当たり前だろ?お前は俺と結婚するんだよ。誰も反対するやつなんかいねぇからな」

得意げに言って、あたしの肩を寄せた。

そっか、結婚か。

あまり考えてなかったけど、そうだよね。

少し嬉しくて、あたしの頬も緩んだ。



ランキングに参加してます。
ポチっとお願いします。


0574 Web Site Ranking
スポンサーサイト



COMMENT▼

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

ゆ…様

コメントありがとうございます。

まだ早いかなぁ…
もう少し先かも。

Re: タイトルなし

ジ…様

コメントありがとうございます。

喜んでいただけて嬉しいです。
甘甘はもう少し先かなぁ。

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: タイトルなし

ゆ…様

コメントありがとうございます。

中島海、私も大嫌いなキャラです。
良いですねぇ、出しましょうか。
今回の帰国では無理ですが、そのうちに。
イイネタありがとうございます(^v^)

Re: タイトルなし

あ…様

コメントありがとうございます。

安心していただけて嬉しいです。
甘甘はもう少し先まで待ってていただきたいです。

これからも当サイトをよろしくどうぞ。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

TRACKBACK▼

http://stormstory849.blog.fc2.com/tb.php/118-5b0be910

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

 | ホーム | 

プロフィール

MAMI

Author:MAMI
原作、ドラマどっちもファンです!
設定が混ざってしまうかもしれません。
お許しください…

不定期にて週2回の更新が今の精一杯です…

たくさんのアクセス、拍手、コメントにいつも感謝してます!

バナーを作ってみました。
さらに、素敵なバナーも頂きましたので好きなのをお持ち帰りください。
当サイトはリンクフリーです。←今さら
好き勝手にペタペタしてくださいませ。


ログイン数

参加中

リンク

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR