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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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時を超えて 10

朝は一緒に車に乗って行っていたのに、今日は先に行ってしまったみたいだ。

久しぶりに本社まで歩いて出勤した。

「おはようございます。珍しいですね、出勤が別なんて。」

『たまには歩いてこようと思ったんです。』

「専務も歩かれた方が運動不足解消になるんですけどね。」

『そう・・・ですね。』

水嶋さんにケンカしてますとも言えず。

憂鬱な気持ちで今日のスケジュールの確認を始めた。

いつものように部屋に入り、いつものようにスケジュールを読み上げ、いつものように書類を机に置く。

ただいつもと違うのは、司は不機嫌な顔で一切あたしと目を合わせない事だけ。

相手企業にはビジネススマイルを向ける。

あたしにはそれさえもない。

ほんの数か月前まではこんな扱いだったのに。

たった1日目を合わせてくれないだけで、こんなにもあたしは落ち込むんだ。

夜8時。

今日のスケジュールが終わりそうなところで、あたしがいる前で水嶋さんを呼んだ。

水「お呼びですか、専務。」

司「あの店、いつもの部屋リザーブしろ。」

水「よろしいんですか?」

司「誰に口利いてるんだ?言われた事をさっさとしろ!」

水「・・・かしこまりました。」

司のあの目。

あたしがNYに来た頃と同じ。

失くした記憶の中でもがいてる司に手を差し伸べるはずだったあたしが、再び突き落としてしまったのだろうか。

あの目を見ると、背中にじっとりと汗をかく。

何の感情も持っていない、暴君だった頃の司みたいで。

今のあたしには何ができるの?

そればかりが頭の中をぐるぐるしていた。

司はあたしが気付かないうちに帰ってしまった。

仕事だけはきちんとこなして。

『水嶋さん、専務が行くお店って何なんですか?』

「牧野さんは知らない方が身の為です。」

『教えてください!お願いします!』

真剣な表情で迫れば、固く閉ざしていた口を開けてくれた。

「表向きは会員制のバーです。身元がしっかりしてなければ会員にもなれません。
ビールが一杯20ドル、カクテル・・・ジントニックで35ドルもするようなお店です。」

『高っ。で、表向きってなんですか?』

「そのお店、売春の斡旋をしてるんです。会員はみな大企業の役員や御曹司、ハリウッド俳優などのセレブばかり。お金が欲しい女の子を紹介して、一晩相手をさせるんです。」

『じゃあ専務も女の子を買ってるって言うんですか?』

「・・・はい。牧野さんが来るまでは、毎日のように。」

お金で解決してるんじゃない。

お金にものを言わせてるだけ。

金で女を買う?

ふざけんな!

女をなんだと思ってる!

『そのお店教えてください!』

「え?それはちょっと・・・」

水嶋さんを睨んで、口を割るのを待った。

「・・・わかりました。僕から聞いたとは言わないでくださいよ?」

『ありがとうございます!』

お店まで司の車で送ってもらって、さらには待っててもらった。

『すぐに連れてきますから、待っててください。』

外人に思い切り日本語で話して、店の中へと入って行った。

「a visitor -- it is troubled.
Unless this is the member, it cannot carry out an ON store.
(お客様、困ります。こちらは会員でないと入店できません)」

『I am sorry.
I am doing Domyoji Tsukasa's secretary what.
Since it cannot contact to an executive director, he visited directly.
Would you guide in which room it is?
(申し訳ありません。私道明寺司の秘書をしております。専務と連絡がつかないもので、直接お伺いしました。どちらの部屋にいるのか、案内していただけますか?)』

話しながら、100ドル札を10枚程握らせた。

「room number 8.」

『Thank you』

廊下の突き当たりにその部屋はあった。

少し寄り道をした後、部屋をノックをする。

「Please」

中から司の声がした。

10畳ほどの黒を基調とした部屋。

部屋の真ん中に大きな革張りのソファー。

そこでブランデーを飲んでる司。

「何でお前がここにいる。」

『あんたを連れて帰る為よ。』

「帰れ。お前は俺がヤッてるとこでも見たいのか?」

『そんなの見たくない。あんたの相手はあたしがする約束でしょ?あたしなら妊娠の心配もないんだから、好きなようにすればいい。』

「じゃあここで脱げよ。」

『は?』

「俺は今すぐ女を抱きたいんだよ。お前が相手するんだろ?俺を喜ばせてみろ。」

ここで・・・?

「鍵閉めてもいいぞ。あいにく3Pは趣味じゃねぇんだ。」

冷淡な目が、あたしを射抜くように見ている。

『一本電話だけさせて。』

そう言って、運転手に電話をかけた。

『すぐに行けそうにないので、呼んだらすぐ来れるように近くで待機しててください。』

電話を切ると、あたしは鞄を置きボタンに手をかけた。



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Re: タイトルなし

く…様

コメントありがとうございます。

今日の更新でもまだ鬼の司です(笑)
すぐに戻りますよ~

私もこんな司書いてて嫌ですもん!

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