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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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時を超えて 7

翌日。

牧野はホテルの部屋に俺を迎えに来た。

スーツを持って。

『おはようございます、専務。お着替えお持ちしました。』

マンションにあるはずの俺のスーツを持っている。

「マンションに勝手に入ったのか?」

『はい。社長の許可は得ております。時間がございませんので、お早めにお着替えください。』

「てめぇ、何勝手に・・・」

『これからも用があればお邪魔します。マスターキーもいただいておりますので。』

「勝手に入るな!俺が買ったマンションだぞ。」

『承知の上です。専務のプライベートを管理するのも私の仕事です。社に寄るより、専務のお部屋に寄った方が早かったのでそうさせて頂きました。時間がないので急いでください。会議の時間が迫っております。』

口げんかしてる時間もない。

急いで着替えて、迎えの車に乗り込んだ。

今日のスケジュールを読み上げ、会議の資料を渡される。

牧野が手帳に何かを書き込んでいる姿を見ると、俺と目があった。

『まだ何かありますか?』

「俺の部屋には勝手に入るな。たとえお前でも。」

『でしたら、私の部屋に専務のお着替え置いといてもらえますか?外泊の際はお着替えを持って行かなければならないので、社に寄ってからでは遠回りになります。』

「お前、どこに住んでるんだ?」

『専務の下のお部屋です。』

「同じマンションだと?」

『はい。社長が用意してくださった寮みたいなものです。広くて困ってるんですけど。』

「どれだけ給料もらってるんだ?あんなとこ、お前の給料じゃ払えないだろ。」

『家賃なんて知りません。社長が払ってるんじゃないですか?給料だって普通です。家賃がないから普通に暮らしていけるだけですから。』

ババァがなぜこんなにも、こいつに好待遇なのかわかんねぇ。

そりゃ仕事はできる。

でもそれだけなら、マンションやスーツやドレスまで用意してやる必要があるのか?

意味わかんねぇ。

『専務、明日仕事早く終わりそうなんで、うちにご飯食べに来ませんか?日本から筍送られてきたんです。タケノコ料理、ご馳走します。』

「行くか、お前の部屋なんか。」

『帰るとこ一緒なんだからいいじゃないですか。ちゃんと夕食食べてください。お酒ばかりじゃ体調崩しますよ。』

「うるせーな。行かねぇよ、お前んちなんか。」

って言っていたのに。

無理矢理エレベーターから降ろされ、牧野の部屋にいる。

『すぐ用意するんで待っててくださいね。』

家具までババァが用意したのか。

うちの邸と同じ高級家具メーカーのソファにローテーブル。

8人がけのダイニングテーブルにチェスト。

置かれている新聞に目を通し、時間を潰した。

『専務、出来ましたよ。座ってください。』

目の前に並べられたのは和食。

『タケノコご飯は土鍋で炊いたんですよ。その方がご飯もおいしいんです。』

『天ぷらはタケノコと海老とシソです。』

『これは若竹煮っていって、わかめとタケノコの煮ものです。』

こいつが作るボンビー食は、なぜか懐かしい気持ちになった。

見た目は旨そうに見えないのに、口にすれば次々と箸が進む。

「おかわり」

『はい』

茶碗を差し出せば、喜んでご飯をよそう。

牧野自身も、すごくおいしそうにたくさん食べていた。

「美味かった。」

『よかったです。そう言ってもらえて。』

「また来る。」

『いつでも来てください。あたしが作るご飯でよければ、いつでも作ります。』

食後に出された日本茶。

久しぶりに飲んだ。

美味い。

『これ、西門さんが餞別だってくれたんです。あたしじゃ買えそうにない高級な日本茶ですよね。』

「総二郎が?」

『はい。美作さんは、お母様が作ったハーブティでしょ、花沢類はお気に入りの紅茶でしょ、滋さんも桜子もみんなからいただきました。タケノコは優紀からです。日本の味が恋しいでしょ?って。』

「お前…」

何者なんだ?

そう言いかけてやめた。

「料理上手いんだな。」

『貧乏人は、自分で作って食べるんです。その方がお金もかからないじゃないですか。』

「その貧乏人が、なぜうちの会社に入った?
俺と・・・関係があるんだろ?お前がNYにいるからには。」

『それは、専務が自分で思い出さなきゃいけないんです。あたしの口からは言えません。でも、とても大切なことなんです。専務にとっても、あたしにとっても。』

この目は俺を惑わせる。

真っ直ぐに俺を見て、早く思い出せと言わんばかりの圧力を感じる。

それに俺は付いていけなくて、目を逸らすしか出来ないんだ。

おもむろに立ち上がった牧野は俺の背後に来て、後ろから俺を抱きしめた。

『専務、あたしがいつでも相手します。だから、女遊びやめませんか?』

こいつは何を言ってるんだ?

頭おかしいんじゃないのか?

「何が目当てだ?金か?それとも妻の座か?」

『バカな事言わないでください。知らない人との行為は、妊娠の可能性も性病の可能性もあります。あたしなら病院に定期的に通ってピル処方してもらいますから。専務しか知らないんです。病気の心配もありません。ダメですか?』

「いつでもいいんだな?」

『人前だけはやめてください。あと・・・』

「なんだ?」

『キス…してほしいです。』

「そんな事か。」

『そんな事って。キスのない行為は寂しいです。』

振り返り、牧野に本気のキスをしてやった。

息を求め唇からは吐息が漏れる。

俺の方が我慢できなくなり、椅子から立ち上がり牧野を抱きあげた。

俺と同じ間取りなら、寝室はここだろう。

ドアを開けるとベッドが見える。

そこに牧野を降ろし、覆いかぶさった。


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Re: タイトルなし

ゆ…様

コメントありがとうございます。

1日で挫折(笑)
笑っちゃいました^m^

つくしが司の為に頑張ってるんですよ〜
見ているだけなんてできない性格、健在です!

Re: タイトルなし

ジ…様

コメントありがとうございます。

司は野獣ですからね、5感が全てじゃないかと(笑)
このまま距離を縮めていい感じに…!
なるとは思えないなぁ~

Re: タイトルなし

こ…様

コメントありがとうございます。

つくしはやっぱり雑草ですね。
司の手が温かい事を知ってるから頑張れるのかもしれないけど。

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Re: タイトルなし

く…様

コメントありがとうございます。

司の為につくしも頑張りすぎるほど頑張っちゃいますよね。
思い出したら司はどう思うんですかね…?

Re: タイトルなし

さ…様

コメントありがとうございます。

楽しみと言っていただけて嬉しいです。
最高だなんて…

頑張ります!

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