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It is a tale like a storm.

司つくしメインです。

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The person of fate 9

ババアとの約束の4年。

大学に行きながらの仕事は1日が24時間じゃ足りないくらいだった。

日々変化する世界経済の中、必死でもがき続ける。

覚える事はたくさんあった。

瞬時に必要とされる判断力。

俺の不用意な一言は、道明寺の株価を大きく左右させる。

プレッシャーに押しつぶされそうな時。

いつも牧野の顔を、声を思い出していた。

俺の手は牧野の感触を忘れかけている。

今の俺に3日も休みは取れない。

会いたくてたまらない。

初めは毎日かけていた電話も、日に日に減って行った。

俺が頑張ってるんだから、牧野なら大丈夫。

俺たちなら大丈夫だって、どこかで過信していた。

パーティーでのパートナー同伴が原則のアメリカ。

ババアや姉ちゃんのスケジュールが会わなくて、仕方なしにどこかの令嬢をエスコートする事もあった。

その度にゴシップ誌には嘘が書き連ねられ、婚約まで話が飛んだりもした。

電話で言い訳するのも牧野だから。

「あんなの全部ウソだ。俺が好きなのは牧野、お前一人だけだよ。」

何度も口にした言葉。

牧野はどこまで信じているんだろう。

夜中に邸に帰り、ふと掛けた電話。

『…道明寺、あたしを解放して』

震える声でそう言った牧野。

あぁ、俺はこんなにも牧野を苦しめていたのかと後悔ばかりが押し寄せる。

無理に時間を作ってでも会いに行けば、こんなことにはならなかったかもしれない。

自信家な俺でも、牧野に関してだけはダメみたいだ。

俺らしくもない選択。

だけど、今はこうするしかない。

俺が唯一認めた女。

あいつの心を壊したくなかった。

あと2年。

2年経って、あいつに会いに行けるのだろうか。

世界一良い男になって、迎えに行けるように。

今はただ、仕事に集中するだけだ。


俺が仕切るプロジェクトは莫大な利益をもたらし、その度に道明寺財閥を大きくしていった。

非人道的な事もした。

この厳しい世界で生き残るために。

俺はたばこを吸うようになったし、名前も知らないような女をとっかえひっかえ抱くようになった。

あいつへの想いが溢れださないように蓋をするために。

類からの突然の電話。

「牧野がいなくなった。司知ってる?」

「知らねぇ。」

あれ以来全く連絡を取っていないんだ。

「そ。ならいいや。」

あっけなく切られた電話。

その後牧野の携帯に電話したが、使われていないと言う機械的な声がするだけ。

探そうと思えばいくらでも探せるのに。

あいつはそれを望んでいないような気がする。

俺があいつを迎えに行く時は、徹底的に調べてやるよ。

めんどくさい事はすべて金で解決する。

そう、昔の俺に戻ったんだ。

暴力を振るう代わりに女で遊ぶようになっただけ。

ただそれだけ。

満たされない心。

日々募るイライラを、精を吐きだすことで紛らわせていた。

虚しさだけが、残るとわかっているのに。


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